風刺漫画の仏紙襲撃 12人死亡 パリ
パリ副市長によれば、容疑者はパリ郊外に住む34歳と32歳、18歳の3人で、このうち2人は兄弟だという。警察はパリ北東部で、犯行に使われた車と似ている黒のシトロエンを発見して調べている。
向かい側のオフィスにいた目撃者は地元テレビ局に対し、黒い服を着た覆面の男2人が重武装してビルに入るのを見たと証言。「中から何発もの銃声が聞こえた」「私たちは全員屋上に避難した。男たちは数分後、路上で銃撃を続けた後に逃走した」と語った。犯人は流ちょうなフランス語を話していたとされる。
シャルリー・エブドは宗教をテーマにした風刺漫画で過去に何度も物議をかもしてきた。特にムハンマドを描いた漫画は各国のイスラム教徒から非難が集中。2011年11月には表紙でイスラム法を風刺した号の発行日にオフィスが放火される事件も起きた。
犯人の背後関係は不明だが、関係者は入念に計画された組織的な犯行との見方を強めている。
米テロ対策機関はイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」や国際テロ組織アルカイダとの関係についても調査に乗り出した。シャルリー・エブドはアルカイダの機関紙で標的として名指しされていた。