ボコ・ハラムが州都を襲撃、要衝制圧か ナイジェリア
ナイジェリア・カノ(CNN) ナイジェリア北東部ボルノ州の州都マイドゥグリが25日未明、イスラム過激派「ボコ・ハラム」に襲撃された。軍や住民の証言によると、郊外では政府軍との間で激しい銃撃戦が展開されている。
ボコ・ハラムは同州のモングノも同時に襲撃した。マイドゥグリにいる軍の当局者は、モングノがボコ・ハラムに制圧されたようだとの見方を示し、「最初は軍がテロリストを撃退したが、相手はさらに多くの戦闘員を動員し、総力を挙げて我が軍を圧倒し、後退させた」と語った。
モングノはマイドゥグリから約135キロの距離にあり、人口は約10万人。マイドゥグリの人口は60万人。いずれもチャドやカメルーンとの国境付近にある。
モングノには軍の兵舎があり、ボコ・ハラムによるマイドゥグリ進攻を阻止するうえでの重要な戦略拠点だった。ボコ・ハラムは、同地を陥落させれば、目標としてきたマイドゥグリの進攻に向けて優位に立つことになる。
マイドゥグリに対する襲撃は同日午前5時ごろ、近郊のジンティロ村で始まり、同地にいた部隊との間で銃撃戦が発生。軍はジンティロに援軍を派遣してボコ・ハラムを空爆した。
住民は自宅から避難して市内に逃れ、軍は24時間の外出禁止令を出した。
ボルノ州知事は25日午後、記者団に対し「我々にリソースがある限り、平和を取り戻すことを最優先課題として尽力を続ける」と強調。住民には警戒を続けるよう促し、不審な人物や挙動を見かけた場合は当局に通報するよう呼び掛けた。