政変から4周年、反政府デモで16人死亡 エジプト
(CNN) エジプトでムバラク政権崩壊につながった反政府デモから4年が経過した25日、首都カイロなどでデモ隊と治安部隊が衝突し、当局によると15人の死者が出た。24日にもデモ参加者1人が死亡した。
保健省の報道官は、25日の死者には警官1人と、北部ブハイラ県で爆弾を仕掛けようとしていた2人組が含まれていたと述べた。
同国の人権団体によると、この日のデモを報道していたジャーナリスト8人が当局に拘束された。内務省はデモでの拘束者数について、直後に釈放された者もいるため合計人数は不明としている。
24日に死亡した女性は、カイロ中心部のタハリール広場へ向かう小規模な行進に参加していた。警察は当時、催涙ガスでデモ隊の排除を図っていた。参加者らは女性が警官に射殺されたと主張したが、警察側は実弾の使用を否定している。
ソーシャルメディア上に流れた写真には、血を流す女性の背後にライフル銃を持つ警官の姿が写っている。検察当局は警官らやデモ参加者の事情聴取に乗り出した。