メキシコの産院で爆発、数十人死傷 がれきの中から乳児救出
(CNN) メキシコ市の産婦人科病院で29日午前7時ごろガス爆発があり、少なくとも2人が死亡、数十人が負傷した。現場では救急隊ががれきを掘り起こして乳児らを救出し、負傷者を担架で運び出している。
爆発が起きた当時、病院内には100人以上がいた。市の衛生当局によると、これまでに女性1人と乳児1人の死亡が確認され、新生児約20人を含む少なくとも66人が負傷した。乳児のうち7人は重体になっている。
まだがれきの中に人が取り残されている可能性もあるが、爆発で破壊された病院の建物は倒壊寸前の状態にある。
当局者によると、病院の建物にガスを供給していたトラックのホースが破裂した。ここからガスが漏れ、爆発が起きたとみられる。当局者はトラックの運転手と助手2人を拘束し、詳しい原因を調べている。拘束された3人は病院などで手当てを受けているという。
爆発を起こしたとみられる液化石油ガス(LPガス)は、メキシコで暖房や調理などの用途に一般的に使われている。
赤十字は救急車23台と救助隊員40人以上を出動させ、乳児9人を近くの病院に搬送したという。また、飛んできたガラスの破片で多数が負傷して手当てを受けた。