エアアジア機墜落、操縦は副機長と発表 事故との関係不明
(CNN) インドネシア沖のジャワ海で昨年12月28日に発生した格安航空大手エアアジアのQZ8501便の墜落事故で、同国の国家運輸安全委員会は29日、同機を操縦していたのは副機長だった事実を明らかにした。
副機長が操縦していたとの発表が、墜落事故の原因とどう関係があるのかは不明。また、同委は記者会見で機体の整備状況は良好で、乗務員全員の勤務資格に問題は一切なかったとも述べた。
委員会は、同便は管制官に高度約1万1600メートルへの上昇許可を求める際、機体を左方向へ制御していたと指摘。管制官は4分後に約1万400メートルでの飛行を認めていたという。墜落原因を調べる当局は先に、8501便は大幅な高度上昇を要求したと明かしていた。
副機長(46)はフランス人系のパイロット団体の責任者を務めているが、詳しい国籍は不明。エアアジア・インドネシアでの飛行時間は2275時間だった。同便のイリアント機長は2万時間で、このうちの6100時間はエアアジア機乗務に絡む。同機長はインドネシア空軍のパイロットから民間航空へ転進していた。
運輸安全委のマルジョノ・シスウォスワルノ主任調査官らは事故の中間報告書を当局に提出したことを明らかにした。一般公表の期日は伝えられていない。
同便は乗客乗員計162人が搭乗し、これまで70遺体が収容されている。