「死亡説」のカストロ前議長、国営紙に登場 昨年8月以来
キューバ・ハバナ(CNN) キューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長(88)の写真21枚が2日遅く、国営紙グランマの電子版に掲載された。前議長が公の場に姿を見せるのは昨年8月以来。同氏を巡っては健康悪化説や死亡説まで飛び交っていた。
写真にはカストロ前議長と妻のダリア・ソト・デル・バジュさんが、ハバナ大学学生連盟トップのランディ・ペルドモ・ガルシア氏と一緒に写っている。カストロ前議長とガルシア氏は椅子に座って新聞やテレビを見ている。
写真に添えられた記事はペルドモ氏の執筆で、1月23日に前議長と会った時のことを伝えている。グランマによれば、写真を公開したのは「キューバが前議長のことを知りたがっている」ためだという。
1月26日にはカストロ前議長が出したとするメッセージがグランマのウェブサイトに掲載されていた。この中で同議長は、米国との間で始まった国交正常化交渉を支持すると表明する一方、今でも米政府は「信用しない」と述べていた。