ネパールの空港でトルコ機が着陸失敗、死者なし
カトマンズ(CNN) ネパールの首都カトマンズの空港で4日朝、乗員乗客224人を乗せたトルコ航空機が着陸に失敗し、滑走路の外に飛び出す事故が起きた。トルコ航空によると、乗客乗員は機外に脱出し、重傷者はいないという。
事故機はトルコ航空のエアバスA330型機。乗客の男性によれば、午前7時に1度、着陸を試みたが視界不良のためタッチダウンはせずに再度上昇。45分後に再度着陸を試みた際に、機体が滑走路から飛び出したという。空港関係者によると、同機は機首を下に向けた状態で止まった。
現場の写真には、脱出用のシュートで避難した乗客たちが、濃い霧の中を歩く様子が捉えられている。
この空港はネパール唯一の国際空港で、事故の影響で閉鎖となり、ネパールと外国を結ぶ空の便はすべて欠航となっている。
再開には滑走路の一部をふさぐ事故機の移動が必要となるが、ネパールの民間航空当局によれば、同国には機体を移動させるための重機がないという。
事故機を牽引できる大型の貨物機も空港への着陸ができず、早期の復旧の見込みは立っていない。当局は、インドに必要な機材を空輸し、そこから陸路ネパールに運ぶ案を検討している。