ウクライナ東部で炭鉱爆発、33人死亡
ウクライナ・キエフ(CNN) 親ロシア派が制圧するウクライナ東部の炭鉱で4日早朝に爆発があり、作業員33人が死亡した。これまでに全員の遺体が回収されたという。ドネツク市の関係者が明らかにした。
爆発は同地のザシャジコ炭鉱で現地時間の午前6時ごろ発生した。親ロシア派が一方的に樹立した「ドネツク人民共和国(DPR)」のDAN通信によれば、原因はメタンガスだったと見られている。救急隊員は同通信社に「砲撃が原因ではない」と話した。
当時炭鉱にいた230人のうち157人は脱出したが、このうち14人が負傷、1人が死亡したという。
ウクライナ国営通信によれば、ザシャジコ炭鉱では過去にもメタンガスを原因とする事故が相次いでおり、1999年以来の死者は240人に上る。2007年の事故では101人が犠牲になった。
ヤツェニュク首相は閣議で、親ロシア派がウクライナの救助隊の現場入りを拒んでいると批判。ロシアに対し、救助隊の受け入れを親ロシア派に促すよう求めた。