ISIS、同性愛者処刑の画像を公開 ビルから突き落とす
(CNN) シリアの一部地区を支配するイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は8日までに、ビル屋上から男性の同性愛者を突き落として処刑する画像を公開した。
処刑は自らの首都と称する東部ラッカで行ったもので、日時は今年3月となっている。男性は死亡したとみられる。同様の手口で殺害された男性の同性愛者は少なくとも6人ともされる。
画像によると、処刑は男性が目立つ多数の群衆が地上に集まり、ビル屋上を見上げる中で行われた。女性や子どもの姿も見られた。
被害者の両側には黒マスク姿の男が立っており、写真もしくはビデオを撮影する別の男もいた。最後の写真には突き落とされたとみられる被害者が地面にうつぶせになっている場面が収められていた。
被害者の周囲には大半が武器を持った少人数の男の姿が見られた。一部の者は手に石を持っており、「投石で殺された」との写真説明文もあった。
ISISは今回の画像や別のビデオ映像で、男性の同性愛者をイスラム教の聖典コーランの教えや預言者ムハンマドの言行録に背く集団と切り捨てている。
シリアでは内戦が悪化して以降、男女の同性愛者、両性愛者やトランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)が直面する状況はさらに悪化したとされる。
米ニューヨーク市に拠点がある同性愛者らの非政府機関は今週、イラクやシリアでISISの残忍な攻撃に遭う同性愛者らを救うための募金活動も開始した。同団体は自らのサイトで、外国政府や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に対し移住や難民認定で便宜を図るよう訴えた。