群衆数千人、刑務所襲いレイプ容疑者を撲殺 インド
ニューデリー(CNN) インド北東部ナガランド州で7日までに、数千人規模の群衆が刑務所を襲ってレイプ容疑者を引きずり出し、路上で撲殺する事件が起きた。
警官隊は群衆を排除するため催涙弾や銃を発砲し、1人が死亡した。群衆の多くは制服姿の生徒だったという。
同州の警察幹部によると、5日夕に撲殺されたのは35歳のバングラデシュ人男性の不法移民で、警官隊が助け出す前に既に死亡していた。今年2月23日に地元の女性を強姦(ごうかん)した罪に問われていた。
事件が起きたのは同州のディマプール地区にある刑務所。同地区ではナガ族の移民とバングラデシュの不法移民との間の対立がくすぶっていた。5日の騒動では数千人の群衆がベンガル語を話す移民の規制を要求して、刑務所敷地になだれ込み、レイプ容疑者を連れ出していた。
警察幹部によると、群衆は容疑者の遺体をつり下げることなどを計画していたが、その前に収容したとしている。ディマプール地区は事件後も不穏な情勢が続き、当局は外出禁止令を出した。