両目失明させた男の左目つぶす、イランで「目には目を」懲罰
(CNN) 国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル」などは7日までに、イラン司法当局が強酸をまき散らして被害者の両目を失明させていた男の左目を失明させる刑を執行したと報告した。
イスラム教の「目には目を 歯に歯を」の教えを実践したものとなっている。同国の半国営ニュースサイト「タスニム」によると、失明させる刑罰の実行は同国で初めてとみられる。
アムネスティによると、強酸の攻撃はコム市で2009年に発生。タスニムによると、男は被害者の男性の妻の依頼に応じ、襲っていた。
左目をつぶす処罰は刑務所内で行われた。残る右目への処罰は延期されたという。男は被害者への賠償金支払いと禁錮10年の判決も受けた。
アムネスティによると、別のイラン人の男も報復の懲罰として両目失明や聴覚を喪失させる判決を受けている。
同団体のイラン担当調査員は今回の処罰を非難し、「イランの司法システムの完全な残忍性やイラン当局の基本的な人間性に対する驚くべき軽視を物語る」と主張した。