ロシア軍の軍事力誇示行為が増加 米軍は懸念
ワシントン(CNN) カナダとの共同防衛組織である北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)のウィリアム・ゴートニー司令官(海軍大将)は15日までに、ロシア軍の活動が増強されておりNORADの対応能力に脅威となりつつあるとの認識を示した。
米上院軍事委員会に提出した文書の中で指摘した。司令官はこの中で世界各地におけるロシア軍の軍事力の誇示は過去1年、顕著な増加を示したと言明。ロシア領空以外での重爆撃機による偵察飛行は冷戦終結以来、最多の回数になっていると述べた。
ただ、回数の数字には触れなかった。欧州諸国の沿岸部での飛行も増加し、イギリス海峡にさえ出没しているとした。これらの回数は旧ソ連時代にもなかった水準に達しているとも報告した。
飛行が拡大していることについてはウクライナ危機などに関する欧米諸国の対応への不満を伝える狙いもあるとしている。