ブラジル全土で大規模なデモ、大統領退陣を要求
サンパウロ(CNN) ブラジルの国営石油公社を巡る大規模な汚職疑惑に抗議し、ルセフ大統領の退陣を求めるデモが15日、同国全土で展開された。
最大都市サンパウロではデモ隊が主要道路に詰めかけた。参加者の1人はCNNに「ブラジルを愛している。汚職はもうたくさんだ」と語った。
港湾都市リオデジャネイロでは、海岸リゾートのコパカバーナにデモ隊が集結。首都ブラジリアでは政府機関への行進が行われた。
参加者の多くは同国を象徴する緑と青、黄色の服を着て国旗を掲げ、「大統領は去れ」と気勢を上げた。
Protestos ocorrem em todas as regiões do país http://t.co/feOIqisGGU pic.twitter.com/8aZNONjX90
— Agência Brasil (@agenciabrasil) 2015, 3月 15
ルセフ大統領は2011年に初の女性大統領として就任し、昨年10月には激しい選挙戦の末、再選を果たした。しかしその後、インフレ激化や通貨安など経済状況の悪化にともない、支持率が急落している。
さらに石油公社ペトロブラスを巡る大規模な汚職疑惑が浮上。与党議員を含む政治家数十人が多額のわいろを受け取ったとされ、当局が捜査を進めている。大統領自身は捜査対象となっていないが、問題とされる時期にエネルギ―相とペトロブラス会長を務めていた。