イエメン駐留の米軍特殊部隊が撤退、治安悪化を受け
サヌア(CNN) 中東からの情報によると、米軍は21日までに、イエメン南部のアナド空軍基地に駐留する特殊部隊の撤退を開始した。治安状況の悪化が理由とされる。
撤退するのは米軍がイエメンに残していた最後の部隊で、海軍特殊部隊SEALs(シールズ)や陸軍特殊部隊デルタフォースが含まれる。
米国は数年前からイエメン政府と協力して、同国を本拠とするイスラム教スンニ派の国際テロ組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の掃討作戦を展開してきた。
しかし同国では今年1月、シーア派武装組織「フーシ派」が首都サヌアを掌握。軟禁されたハディ大統領は南部アデンへ逃亡した。米国はこれを受け、サヌアの大使館を閉鎖していた。