イラク首相、ティクリート解放を宣言 次の目標はモスル
テレビでの解放宣言に先立つ閣議でアバディ首相は、「ティクリートでの試みの成功はほかの地域でも繰り返されるだろう。この成果は戦場で人道的に達成され、できるだけ市民を守りながら、我が軍の死傷者を最小限にとどめた」と報告した。
さらに「我々は(ISISの)不意を突いた」「有志連合の空軍に加え、我が国の空軍がイラク軍を援護して、ISISとイラクの敵に大きな打撃を与えることができた。地上部隊はイラク人の血をもって、イラク人のみが自分たちの血を流し、この地を解放することができた」と強調した。
ティクリート奪還を追い風に、イラク軍は同国第2の都市モスルの奪還を目指す。モスルでは昨年6月、軍の部隊が武器を捨てて拠点から脱出していた。
米当局者は2月の時点で、最大2万5000人のイラク部隊が4月か5月にモスルに戻り、奪還を目指すと述べていた。