副操縦士、会社側に「重度のうつあった」と伝えていた 独機墜落
独デュッセルドルフ(CNN) フランス南部で起きたジャーマンウィングス機の墜落で、同機を故意に墜落させたとされるアンドレアス・ルビッツ副操縦士(27)が、過去に重度のうつ症状があったことを2009年の時点で親会社ルフトハンザ航空の航空訓練校に自ら申告していたことがわかった。ルフトハンザ航空が1日までに発表した。
同社は検察にルビッツ副操縦士の訓練や健康状態に関する記録を提出し、捜査に協力しているという。
捜査状況に詳しい欧州の政府当局者が3月31日、CNNに語ったところによると、ルビッツ副操縦士の恋人だった女性は当局の調べに対し、「彼が精神的な問題を抱えていることは知っていたが、その深刻さを認識していなかった」と話した。女性によれば、2人は力を合わせて問題を乗り越えようと努め、解決できるとの見通しを持っていたという。
同当局者によれば、捜査当局では現在、ルビッツ副操縦士が医学的な理由で操縦士免許を失うことを恐れ、これが動機につながったとの仮説が、可能性のひとつとして浮上しているという。捜査当局の別の情報筋も、CNNとのインタビューで同様の見方を示した。