爆発音をテロと誤解、パニックで百人超死傷 ケニア首都
(CNN) ケニア首都にあるナイロビ大学のキャンパスで12日午前、電線のトラブルで発生した爆発音をテロと勘違いした学生が集団パニック状態に陥り、将棋倒しになったり窓から飛び降りたりして1人が死亡、数百人が負傷した。
大学によると、逃げようとした学生たちは寮の廊下に殺到し、数人が5階の窓から飛び降りた。ケニヤッタ国立病院には負傷した学生108人が搬送され、うち63人はその日のうちに帰宅。少なくとも4人は手術を受ける予定だという。
別の病院で手当てを受けた54人はほぼ全員が帰宅した。
電力当局は大学に幹部や係員を派遣して電気系統のトラブルについて調べている。修理後に電力は復旧する見通し。大学側は学生や教職員に平静を呼びかけている。
ケニアでは2週間前、東部ガリッサの大学がソマリアの過激派「シャバブ」に襲撃されて147人が死亡する事件が起きたばかり。ケニアでも学生や教員がテロに対する不安を募らせていた。