熱波の死者1100人超、貧困層を直撃 インド
(CNN) インドを襲っている熱波による死者は、26日までの1週間足らずの間に1100人を超えた。
特に被害の大きい南東部アンドラプラデシュ州では852人、その北側のテランガナ州では266人の死者が報告された。北部のラジャスタン、ハリヤナ両州や首都ニューデリーも厳しい暑さに見舞われている。
気象当局によると、これに加えてパキスタンからインド北部や中部に向け、非常に熱く乾いた空気が吹き込んでいる。25日には東部オリッサ州アングルでセ氏47度の最高気温を記録した。
26日時点の予報によれば、熱波はさらに2日ほど続く見通し。また、近いうちに別の熱波が襲来するとも予想されている。
犠牲者の多くは貧困層の路上生活者や、炎天下での作業を強いられる建設作業員だ。同国の電力普及率は低いうえ、暑さで供給が不安定になっている。多くの人々がショッピングセンターなどに避難して猛暑をしのいでいるという。