ボコ・ハラムが村を襲撃、10人殺害 ナイジェリア北東部
(CNN) イスラム過激派「ボコ・ハラム」の集団がナイジェリア北東部のアダマワ州マダガリ地区で村落を襲い、住民10人を殺害した。同地区の責任者が25日に発表した。
現場は同地区の行政の中心、グラクから約5キロの村落。同責任者によると、ボコ・ハラムのメンバー数十人が22日、なたを持って押し寄せた。夜明け直前の時間帯で、住民らはまだ眠っていたという。
ボコ・ハラムは昨年8月、マダガリ地区から軍部隊や数千人の住民を追放して同地区を占拠した。軍は今年3月の反撃で同地区を奪還。ボコ・ハラムが退却したとの宣言を受けて住民らも帰宅したが、襲撃はその後も続発している。
今月17日には近くの村落がボコ・ハラムの集団に襲われ、住民3人が死亡、女性7人が連れ去られた。地区責任者は今回の犯行グループについて「最近襲撃を繰り返しているのと同じ集団で、近隣の林や山に隠れている」との見方を示した。当局は地元の狩猟家や自警団員を動員して行方を追っているという。