MERS感染35人に、隔離対象は1369人 韓国
サウジアラビア以外の国では過去最大となった今回の感染。感染者のほとんどは病院内で感染している。最初の患者は68歳の男性で、中東地域から帰国した1週間後に発病。診療所と病院それぞれ2か所を受診した。
WHOは「治療に関わった医院や病院の数から考えて、さらに多くの感染者が出る可能性がある」との見方を示している。
また、家族が入院患者に付き添って世話をする習慣があることも拡大を招いた可能性がある。延世大学の付属病院で働くジョン・リントン医師は「(付き添いの家族は)他の患者たちにきわめて近い場所にいることになる」と言う。
WHOによれば、2012年以降で少なくとも442人がMERSに感染して死亡している。
死亡例の多くは既往症があるケースとされ、韓国で死亡した2人も、それぞれ慢性の閉塞性肺疾患と重度のぜんそくを患っていた。
感染源はラクダが疑われているが、まだ完全には明らかになっていない。