トルコ総選挙、与党AKPが過半数割れ 連立交渉難航か
イスタンブール(CNN) 7日に投開票が行われたトルコの議会選挙(定数550議席)で、エルドアン大統領率いる保守系の与党、公正発展党(AKP)は第1党の座を維持したものの過半数には届かず、他党との連立政権が組まれる見通しとなった。
国営アナドル通信によると、開票率98%の時点でAKPの得票率は41%で、259議席を確保するにとどまった。
2002年にAKP政権が発足して以来、他党との連立を余儀なくされる見通しとなったのは初めて。野党2党は連立政権には加わらないと公約していることから、連立交渉は難航も予想される。
AKPは今回の選挙で330議席を確保して、憲法改正の是非を問う国民投票を実施したい意向だった。しかし過半数を割り込んだことで、エルドアン大統領が提案している首相府から大統領への権限委譲は実現が難しくなった。
エルドアン大統領の支持率が低下した反動で、クルド人系の国民民主主義党(HDP)の得票率は目標の10%を上回って12%前後に達する見通しとなった。