ISIS戦闘員のオーストラリア人2人、イラクで死亡か
シャルーフ容疑者は1981年、レバノン出身の両親の間に生まれた。父親との暴力が絶えず、学校から退学処分を受けた。薬物乱用の末に統合失調症を発症。2005年に国内でのテロ計画に関与した疑いで逮捕された。症状が改善した09年に禁錮5年3カ月の禁錮刑を言い渡されたが、拘束期間が刑期に算入されたため3週間後に出所した。
05年のテロ計画を率いていたのはエロマー容疑者のおじに当たる人物だ。禁錮21年の刑を言い渡され、今も収監されている。
シャルーフ容疑者は13年に兄弟のパスポートを使い、妻や子どもたちとシリアへ渡航した。豪メディアは先月、同容疑者の妻が滞在先のシリア北部ラッカから、子どもたちを連れて帰国しようとしていると伝えた。これを受けてアボット首相は、妻が帰国した場合は厳しく処罰すると表明していた。