59人死亡の客船転覆、船の所有者を殺人罪で訴追 比
フィリピン中部レイテ島沖で客船が転覆した事故で、同国当局は6日までに、船の所有者を殺人罪で起訴した。
船は「バンカ」と呼ばれる木造の小型船。今月2日、レイテ島のオルモックからカモテス島へ向けて出港した直後、岸から200メートル前後離れた場所で転覆した。少なくとも59人が死亡し、140人が救助された。
フィリピンの赤十字によると、助かった乗客のうち3人は米国人だった。その1人で、現地の医療支援団体の運営に携わっている女性は3日、CNNに「船内はとても混雑していた」と語った。
この女性は船が転覆する直前、貨物が動いたとみられる大きな物音を聞いたと話している。
バンカは貧しい住民らの移動や荷物の運搬、漁業などに広く使われている。オルモックとカモテス島の間では1日3本の定期便が運航するが、2日はほかの船が故障したため、この便が特に混んでいたという。