米の人身売買報告書、政治介入疑う声も
一方、タイ外務省は、自国による過去1年の取り組みが格付けに正しく反映されていないと批判する声明を出した。
今年の報告書で格上げされた国は計18カ国、格下げされた国は18カ国。ベラルーシ、ベリーズ、ブルンジ、コモロ、マーシャル諸島、南スーダンなどは最低ランクに引き下げられた。こうした国は制裁の対象となり、人道関連を除く支援などが制限される可能性がある。
一方、マレーシア以外にもキューバ、コンゴ(旧ザイール)、パプアニューギニア、ウズベキスタンなどは格上げされて最低評価を脱した。
最低ランクから1段階格上げされたキューバは、1961年以来54年ぶりに米国との国交を回復したばかり。2年連続で下から2番目に据え置かれていたケニアの格付けも1段階引き上げられた。オバマ大統領はこのほど、現職の米大統領として初めてケニアを訪問している。