獄中のカダフィ息子の拷問映像出回る、殴打や侮辱 リビア
リビアでは旧政権の崩壊後、無法状態が起きて武装勢力の活動が野放し同然となっており、法の統治が確立出来ない混乱が続いている。
サーディ被告は2011年、カダフィ旧政権の崩壊に伴い隣国ニジェールに逃亡。リビア当局はその後、身柄送還を交渉していた。ただ、他の兄弟と異なり、国際刑事裁判所に追われる身とはなっていない。
リビアのサッカー連盟会長時代の選手殺害容疑に問われているが、出廷はまだ一度もない。実業家だった同被告はイタリアのサッカークラブでプロ選手としてプレーしたこともある。
母国に昨年春、送還された直後、被告への虐待や拷問が指摘されたこともある。しかし、国営テレビで放映されたビデオ映像に自ら出てこの事実を否定し、別のビデオでは旧政権崩壊後に自ら試みたとする混乱をあおる行為を国民に謝罪もしていた。被告の元側近は昨年、CNNの取材に謝罪表明などの声明は強要された結果とも主張していた。