日本人2人の遺体、45年ぶりに発見 アルプスの氷河解け
(CNN) スイスの警察は6日、アルプス山脈で行方不明になっていた日本人登山者2人の遺体が45年ぶりに見つかったと発表した。
2人は1970年、アルプスのマッターホルン(標高4480メートル)登山に挑んでいて遭難した。激しい雪のために捜索は打ち切られ、その後も痕跡は見つかっていなかった。
しかし昨年になって、マッターホルン氷河のふもとの標高約2800メートルの地点で白骨化した遺体と登山具が見つかり、バレー州警察が9月から捜査に着手。ジュネーブの日本領事館が協力してDNA鑑定などを行った結果、行方不明になっていた日本人登山者の家族のDNAと一致した。
同地の警察は、1925年以降に行方不明になった登山者らの名簿を保管している。ここ数年は、アルプスの氷河が解けて数十年ぶりに遺体が見つかるケースが増えていた。