天津爆発の死者112人に 賠償求めて抗議デモ
軍の幹部によると、現場を調べた結果、2カ所から合わせて数百トンのシアン化物が見つかった。破壊された容器から漏れ出した物質を中和する作業などが進んでいる。
大量のシアン化物が別の物質と混じっている場合は、雨が降って化学反応が起きるような事態に備え、周囲に高さ1メートルの囲いを設置したという。
爆発で飛び散ったとみられる有害物質を調べるため、軍要員が半径3キロ以内の区域を調べている。同幹部は現場の有害物質について、16日の時点で正常な水準に戻り、健康に害が及ぶことはないとの見方を示した。
これに対して国際環境保護団体「グリーンピース」は、雨で化学物質が土壌にしみ込んだり、化学反応を起こしたりする恐れがあると強調している。
現場は市中心部から約40キロ。当局のデータによると、半径5キロの圏内には約9万人が住んでいる。