天津爆発の死者112人に 賠償求めて抗議デモ
天津(CNN) 中国・天津市の化学物質倉庫で起きた大規模爆発による死者は、16日までに少なくとも112人に上った。市当局の報道官によると、95人以上が依然として行方不明になっている。
同報道官によれば、現場からはこれまでに50人以上が救出された。捜索作業は16日も続けられたが、12日に起きた爆発から4日間が経過し、行方不明者らが生還する可能性は低いとの見方が強まっている。
現場周辺の地主らは16日、政府に賠償を求める抗議デモを展開した。工場から約700メートルの場所に家があるという住民は「なぜ我々に知らせないまま危険な化学倉庫を建てたのか。時限爆弾の隣に住みたいと思う人などいない」と語った。
有害物質への懸念からマスクを着けてデモに参加した女性は「爆発以来、帰宅は許可されていない。化学物質除去の作業中だというが、同意した覚えはない」と怒りをあらわにし、政府に自宅の買い取りを迫った。
爆発が起きたのは、港に入った化学物質などを一時的に保管する倉庫。火災によって爆発したとみられるが、その火災の原因はまだ明らかになっていない。