学校で異臭騒ぎ、生徒115人を病院搬送 アフガニスタン
カブール(CNN) アフガニスタン西部の都市、ヘラートの学校で3日に異臭騒ぎがあり、気分が悪くなった9~18歳の少女115人が病院に運ばれた。治療にあたった病院の広報が明らかにした。
同市では今週から学校での異臭騒ぎが相次いでおり、病院搬送された女子生徒の数はのべ300人超に達した。当局は事件の可能性があるとの見方を示している。
前出の広報によれば、ヘラートの同じ警察管区にある別の学校で31日、同様のガスを吸って体調を崩した少女140人が病院に運ばれた。この学校では2日にも異臭騒ぎが起き、68人が体調不良を訴えたという。
ヘラート州のジャミ副知事は相次ぐ異臭騒ぎについて、故意に引き起こされたとの見解を表明している。
学校に通う少女たちに対する襲撃事件はアフガニスタンでは珍しくない。事件を起こしているのは主に、女子の就学に反対する武装勢力だ。
同じヘラート州では7月、オートバイに乗った男たちが通学途中の3人の少女の顔に酸を浴びせるという事件が起きた。同州教育当局の責任者によれば、このうち2人の傷は非常に重かったという。
少女たちは16〜18歳で、地域最大の女子校に通っていた。地元病院の院長が3人の話として語ったところによれば、犯人は生徒らに酸を浴びせながら、「これは学校へ行くことに対する罰だ」と言ったという。