ハンガリー通過の難民、5500人がオーストリア入り
当局は市内のブダペスト東駅で待機していたり、幹線道路沿いに歩き始めたりしていた難民らにもバスを提供した。
ハンガリーの右派政権は不法入国を防ぐため、セルビア国境に鉄条網の設置を進めている。4日には国境警備を強化する法案も議会を通過した。オルバン首相は5日、「我々が入国者をすべて認めれば欧州を崩壊させることになる」と語り、国境管理の必要性を強調した。
首相はまた、ハンガリーが欧州連合(EU)への難民流入の最前線に立つ国として、登録手続きを義務付けるEUの規定を施行しようとしただけだと主張。同国を責めるのは筋違いだと訴えている。
一方、EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表は5日、ルクセンブルクで開かれた外相会合に続く記者会見で「互いを責め合うのはもうやめよう」と強調。EU諸国が負担を分かち合うために、共通の体制を考える必要があると呼び掛けた。