英エリザベス女王の在位、歴代最長に 63年7カ月超
ロンドン(CNN) 英エリザベス女王が9日で即位から63年216日を迎え、高祖母に当たるビクトリア女王を抜いて英国の歴代君主の在位最長記録を更新した。
エリザベス女王は1926年4月21日に生まれ、1952年に即位した。既に英歴代君主の最長寿記録や、最も古くから在位している世界記録も持っている。9日は新しい鉄道の開通式に出席するため夫のフィリップ殿下とともにスコットランドを訪問中で、在位記念の公式行事は行われなかったが、開通式で女王が記念碑を除幕すると大きな拍手と歓声が上がった。
女王はあいさつの中で、「長く生きていると、必然的に多くの節目を通過します。私自身も例外ではありません」と述べ、「国内からも海外からも、心を打つ温かいメッセージを寄せてくれた皆さんに感謝します」と語った。
キャメロン首相は英議会での演説で、「60年以上にわたって我が国のために尽くしてこられた女王陛下に感謝します」と述べ、女王に敬意を表した。
即位以来、エリザベス女王が接してきた英首相は12人。この間に世界も激変し、ローマ法王は7人目、米大統領は12人目となった。エリザベス女王は英国だけでなく、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英連邦15カ国の君主でもある。