アボット豪首相が退任 党首選で敗北
しかし最近の世論調査では支持率の低迷が目立ち、数カ月前から党首交代の可能性がささやかれていた。今年2月には議会に不信任案が提出されたが、賛成39、反対61で否決されていた。
ターンブル氏は投票に先立ち、アボット政権は「我々が必要とする経済的指導力も、財界が必要とする経済的信用ももたらすことができなかった」と批判した。またアボット氏が党首の座にとどまった場合、自由党は次回の選挙でショーテン党首率いる労働党に敗北する可能性が高いと警告した。
これに対してアボット氏は、難民船の取り締まりを強化した「ストップ・ザ・ボート」作戦や減税、雇用拡大などの成果を強調し、「私はより強い経済、より安全な社会を確実に実現することができる」と訴えていた。
調査会社ニューズポールが今月7日に実施した最新の世論調査では、自由、労働両党が国民の支持をほぼ半々に分け合ったものの、首相にはアボット氏よりショーテン氏が適任とする声が強かった。