チリ地震の死者11人に、災害対策で被害は軽減と当局
(CNN) チリで16日に発生したマグニチュード(M)8.3の地震で、これまでに少なくとも11人の死亡が確認された。沿岸部には約5メートルの津波が押し寄せ、住宅など170棟あまりが損壊。しかし当局は、事前の対策や迅速な対応が奏功して、多くの人命が救われたとしている。
バチェレ大統領は「今回の地震への対応は非常に効率的だった。我々は適切な対策を講じた」と評価した。過去に何度も大地震に見舞われてきたチリでは、これまでの経験をもとに建物の耐震化などの対策を進めていた。
米地質調査所(USGS)によると、震源地は中部イヤペルから約46キロ西部、震源の深さは25キロだった。
イヤペルでは住宅などが損壊して死者が発生。当局はコキンボ地域に非常事態を宣言した。同地域では7万世帯以上が停電に見舞われている。
当局は地震の直後に津波警報を出し、沿岸部の約100万人が高台に避難した。震源に近い沿岸の一帯には津波が押し寄せ、コキンボでは約4.75メートルの津波が観測された。
M4.9以上の余震も十数回発生し、震源から約230キロ離れた首都サンティアゴでも揺れを感じた。USGSによれば、今後数週間から数カ月にわたって余震が続く可能性もある。
津波注意報はハワイや米カリフォルニア州でも発令されたが、米国の注意報は17日までに解除された。ニュージーランドは引き続き警戒を呼びかけている。
Mall de la serena @24HorasTVN @christianpino @biobio @ pic.twitter.com/Tc4LH6Qc7s
— michael montero (@maikelsin) 2015, 9月 16