生まれた赤ちゃんの額に金属片、母の腹部突き抜ける シリア

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額に傷を負ったが、赤ちゃんは無事に生まれたという=SYRIAN EXPATRIATE MEDICAL ASSOCIATION

額に傷を負ったが、赤ちゃんは無事に生まれたという=SYRIAN EXPATRIATE MEDICAL ASSOCIATION

(CNN) 内戦が続くシリアのアレッポで、帝王切開で生まれた女児の額に金属片が突き刺さっているのが見つかった。女児は一命を取りとめ、「希望」を意味するアメルちゃんと命名された。

目撃者や医師によると、アレッポでは18日、政府軍が行ったとされる住宅地の空爆で複数の民家が破壊された。このうちの1軒に住んでいた女性は妊娠9カ月で、3人の子どもとともに負傷して近くの病院に運ばれたという。

子どもたちは軽傷だったが、女性は顔や腹部に金属片が刺さって血を流しており、医師の判断で帝王切開手術が行われた。

女児は左目の上に金属片が突き刺さった状態で生まれてきた。母親の腹部と子宮を突き抜けて刺さったと見られる。金属片を取り除く手術は無事成功し、母子ともに命は助かった。

医師はCNNの取材に対し、「子どもが母を破片から救ったのか、それとも母が子どもを救ったのかは分からない。確かなのは、悪魔のような政権が2人とも殺そうとしたということだ」と話している。

フェイスブックには帝王切開で女児が誕生した際の映像が公開された。左目のすぐ上に、破片が刺さっていた傷口が映っている。

シリアでは各地で病院や医療施設に対する空爆も相次いでおり、アレッポの医師団は、同地の病院も標的になりかねないと危惧している。

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