平壌(CNN) 北朝鮮の国家宇宙開発局幹部が24日までに、CNNとの会見に応じ、過去約3年で初めてとなるロケットや複数の多目的衛星の打ち上げが差し迫っており、最終準備を進めていると述べた。
会見は平壌内に最近完成した同局の「衛星管制総合指揮所」前の駐車場内で行われた。指揮所内部には案内されなかった。会見に応じたのは同局の科学開発部門と管制総合指揮所の責任者2人。
打ち上げの目的は平和的な宇宙探査と主張。北朝鮮は極秘裏に弾道ミサイル開発計画を進めているとの観測には怒りをあらわにした。
北朝鮮の衛星打ち上げなどについては今後数週間内に実施されるとの見方が国際社会で浮上していた。幹部2人は打ち上げの時期について、実施に踏み切る前に適合させるべく様々な要因があるとして、明らかにしなかった。ただ、差し迫っていると主張した。
また、打ち上げは特定の日時に合わせて狙っているわけではないとも強調した。北朝鮮は来月10日に朝鮮労働党の創建日を控えており、打ち上げはこの日に行われるとの見方も出ている。
ただ、国家宇宙開発局の建物正門には同党創建日へのカウントダウンを記録する標示があった。北朝鮮の最高指導者である金正恩(キムジョンウン)第1書記は今年5月、国家宇宙開発局を視察したとされる。
北朝鮮当局は、外国メディアが国家宇宙開発局の敷地内に招かれたのは初めてだと説明した。