パレスチナ、オスロ合意の破棄を示唆 イスラエルは反発
ニューヨーク(CNN) パレスチナ自治政府のアッバス議長は30日、国連総会で演説し、イスラエルがオスロ合意を破っていると批判し、パレスチナだけが「合意に縛られ続けるわけにはいかない」と続けた。
アッバス議長は「イスラエルが合意違反を続ける以上、パレスチナだけが合意を実行し続けるつもりはないと主張する以外、われわれに残された選択肢はない」と述べた。
アッバス議長は、パレスチナが「(他国の)占領下にある国家」であると指摘。パレスチナがオスロ合意に縛られ続けるわけにはいかないとしたほか、イスラエルが占領側としてあらゆる責任を負うべきであると語った。
この発言がパレスチナ・イスラエル関係にどんな影響を及ぼすかは現時点では不明だ。
イスラエルの首相府はアッバス議長の演説について「欺瞞(ぎまん)的であり、中東における扇動と無法状態を助長するものだ」とする声明を出した。