台風24号、フィリピン北部に上陸 暴風雨が長引く恐れ
(CNN) 非常に強い勢力を持つ台風24号が18日未明、フィリピン北部のルソン島に上陸した。同島の東部と北部では今後約3日間にわたり、激しい風雨が予想される。
台風24号の中心付近の瞬間最大風速は約70メートルに達している。ルソン島沿岸部に位置する人口約2万5000人の街カシグランに、現地時間の午前1時ごろ上陸した。
カシグランでは上陸前の17日深夜までに105ミリ、ルソン島南東沖の島の都市ビラクでは166ミリの雨が観測されていた。
フィリピン気象当局によると、台風の中心付近では今後、建物が損壊したり樹木が倒れたりする恐れがあり、沿岸部では最大3メートルの高潮が予想される。台風の進行速度は遅く、周辺への影響は長引く見通しだ。
CNNの気象専門家によれば、一部地域では総雨量が20日早朝までに500ミリを超え、21日中に1000ミリにも達する可能性があるため、河川の増水や土砂崩れの発生が懸念される。
フィリピンでは2013年11月、観測史上最大級とされる台風の上陸で6000人以上が死亡、2万7000人以上が負傷した。