米国とロシア、シリア上空での危険回避で覚書
ただ内容を直接知る米当局者によると、双方の軍用機が保つべき距離などは具体的に示されていない。
クック報道官はまた、ロシアとの共同戦闘区域の設置や、標的などに関する情報共有の取り決めは覚書に含まれていないと指摘した。
ロシアのシリア空爆はアサド政権への支援が主な目的とされるのに対して、米国主導の有志国連合は過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」への空爆に集中し、アサド大統領の退陣を主張している。
クック報道官は、覚書がロシアによる対シリア政策への協力や支持を意味する内容ではないことを強調。「シリアにおけるロシアの戦略が非生産的であり、アサド政権への支援は内戦の激化を招くばかりだという確信に変わりはない」との立場を示した。