脱獄した麻薬王、「崖から落ちて脚を骨折」 メキシコ
(CNN) メキシコの「麻薬王」と呼ばれ、今年7月に刑務所から脱獄したホアキン・グスマン受刑者が、逃走中に小さな崖から落下して脚を骨折したと見られることが22日までに分かった。捜査状況に詳しいメキシコの当局者がCNNに明らかにした。
当局者によれば、崖から落ちたことで、グスマン受刑者は脚を骨折したとみられるほか、顔にも傷を負ったという。
メキシコの海兵隊や特別部隊は今月9日、シナロア州の山間部にあるコサラの町の近くで、グスマン受刑者を発見。同受刑者が少女1人と一緒にいたため、当局は近づくことを躊躇(ちゅうちょ)した。その後、グスマン受刑者が1人でいることを確認し、特別部隊が徒歩でグスマン受刑者を追跡した。
当局者によれば、特別部隊が近づくと、グスマン受刑者は崖から落下。彼のボディーガードが崖下に駆け寄り、グスマン受刑者を運び去り、深い森の中へ逃げ込んだという。
当局は先ごろ、グスマン受刑者が当局の追跡から逃れようとして負傷したことは発表していたが、詳細については明らかにしていなかった。