シリアのアサド大統領、ロシアを電撃訪問 プーチン氏と会談
(CNN) シリアのアサド大統領は20日、ロシアの首都モスクワを電撃訪問し、プーチン大統領と会談した。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、両首脳が20日夜、シリアにおける軍事行動の連携をめぐって会談したと述べた。同報道官は会談について、「過激派テロ集団」との戦闘を想定したものだと説明。アサド政権は反体制勢力の総称としてこの語を用いている。
シリアでは2011年3月以来、約4年半にわたって内戦が続いている。アサド政権は穏健派から過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」まで、さまざまな勢力に領土を支配され、存続の危機に陥っている。
アサド大統領が国外へ出るのは、内戦が始まって以来初めてとされる。
ロシアは先月30日、シリアで空爆を開始した。当初はISISに対する攻撃と説明していたが、その後アサド政権支援の姿勢を明確に打ち出している。
ロシア政府によれば、アサド大統領は会談で、ロシアと同国民の支援に感謝の意を伝えたという。