アルカイダ系組織の幹部がISISに忠誠 ソマリア
ナイロビ(CNN) アフリカ東部ソマリアに拠点を置くアルカイダ系過激派「シャバブ」の幹部がこのほど、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に忠誠を誓った。これはシャバブのさらなる分裂と、アフリカにおけるISISの勢力拡大を意味する。
シャバブに近い筋によれば、ISISに忠誠を誓ったのは幹部のアブドゥル・カディル・ムミン師。米情報機関の関係者も、ムミン師が忠誠を誓った様子はビデオ撮影されており、今後インターネットで公開されるとの見方を示した。
これまでに複数のシャバブ構成員が同じようにネット上でISISへの忠誠を誓っている。
シャバブに近い筋がCNNに対し明らかにしたところによると、一部の幹部はISISに寝返る可能性のあるメンバーを根絶しようとしている。このためメンバーの間では生命の危険を訴える声も上がる。
すでに数週間前から、組織内で秘密警察的な働きをする部局「アムニヤト」が、アルカイダからISISに鞍替えしたとみられるメンバーの拘束を始めているという。