霊柩車の棺に「キャビア」500キロ、密輸か ロシア
(CNN) ロシアのタス通信は29日までに、同国の極東部の地方部で警官が高速で突っ走る霊柩(れいきゅう)車に不審を抱いて調べたところ、ひつぎの中で500キロあまりに上る量の「キャビア」を発見したと報じた。
ロシアではキャビアとなる卵を産むチョウザメの商業漁業が2002年に禁止されており、密輸が関与している可能性がある。
タス通信によると、霊柩車の運転手は警官にコムソモリスク・ナ・アムーレからハバロフスクへ女性の遺体を運ぶために急いでいたと主張。納得しなかった警官が車内を調べたところ、遺体はなくひつぎの中にキャビアが隠されているのを見付けたという。
ロシアの内務省によると、葬儀場の関係者は約2万5000ルーブル(約4万7000円)で荷物を運ぶよう頼まれたと説明。しかし、荷物の中身は知らなかったと主張している。
上質の「ベルーガキャビア」には、1キロ当たり1500米ドル(約18万円)の値段がつくという。
ロシアではキャビアは許可を持つ特別養殖場などで生産されており、その量は毎年数トンとなっている。ただ、違法な生産活動も多い。