シリア巡る関係国協議、溝埋まらず 2週間後に再協議
ワシントン(CNN) シリア内戦の収拾に向けウィーンで開かれていた関係国外相会議で、フランスのファビウス外相は30日、関係各国の代表団が2週間以内に再協議を行うことを明らかにした。また参加国は一定の共通理解に達したものの、依然として課題が残されているとの認識も示した。
協議に参加した外交官らは、早期の進展には慎重な姿勢を示した。ただ、米国のケリー国務長官は協議について、「地獄から抜け出す道を描く」最良のチャンスだと指摘。記者団に対し、「楽観的というより期待を寄せている」「やらなければならない仕事は多くあるが、期待を持っている」と述べた。
米国務省の高官らによると、米国はアサド大統領退陣に向けたロードマップに合意を取り付けたい考え。移行政府か評議会を設置したうえで、選挙実施前にアサド大統領が移行政府に権力を委譲する計画だという。
ただ、アサド大統領退陣の是非やそのタイミングをめぐって各国がそれぞれの思惑を抱いており、協議は難航している。
EUのモゲリーニ外交安全保障上級代表(外相に相当)は今回の協議について、「難しいが建設的だった」とツイッターで述べた。