レバノンの連続自爆テロ、容疑者9人を拘束
(CNN) 40人を超す死者を出したレバノンの首都ベイルートの連続自爆テロ事件に関連して、同国内相は16日、容疑者9人を逮捕したと発表した。
事件はイスラム教シーア派組織ヒズボラが拠点を置くベイルート南部で12日に発生し、40人以上が死亡、少なくとも239人が負傷した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出しているが、CNNではこの声明の信憑性(しんぴょうせい)は確認できていない。
レバノンのマシュヌク内相によると、逮捕した容疑者9人のうち7人はシリア人、2人はレバノン人だった。
同国の治安関係者によれば、自爆未遂の疑いで拘束された男は調べに対し、ISISにスカウトされたと供述しているといい、捜査当局が裏付けを急いでいる。同国情報機関は、ISIS指導部がベイルートに自爆テロ集団を送り込んだとの見方を強めている。残る3人の実行犯は爆発で死亡した。
国営通信によると、自爆テロは屋外市場などで発生し、最初の爆発現場から約150メートル離れた地点で、5分後に2度目の爆発が起きた。爆発の影響で周辺の建物少なくとも4棟が損壊した。
ISISは昨年レバノンで起きた自動車爆弾事件についても犯行を認める声明を出していた。