ホテル襲撃の死者22人に、非常事態を宣言 マリ
(CNN) 西アフリカ・マリのホテルが武装集団に襲撃された事件で、同地に展開する国連平和維持部隊は22日、少なくとも22人の死亡を確認したことを明らかにした。マリは10日間の非常事態を宣言し、3日間を服喪の日にするとした。
この事件は20日、武装集団が首都バマコのホテル「ラディソン・ブル」を襲撃し、朝食をとっていた宿泊客らに向け銃を乱射した。実行犯が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという情報もある。マリと国連の治安部隊が駆けつけ、数時間後に事態を収束させた時には、犠牲者の遺体がホテル内に散乱していた。
国連によると、襲撃したのは2~3人のグループで、実行犯2人が死亡した。治安部隊に殺害されたのか自爆したのかは分かっていない。
同ホテルには和平協議の出席者が宿泊しており、事件当時は外国人宿泊客など約140人と従業員30人がホテル内にいたという。国連関係者によれば、和平協議が狙われた可能性もある。