パリ銃撃戦、容疑者のDNA鑑定進む 仏空母が臨戦態勢に
(CNN) 仏当局は、18日にパリ北郊サンドニのアパートで実施した急襲作戦で死亡した男女3人のうち、自爆したとみられる身元不明の男のDNA鑑定を進めている。CNN系列局によれば、警察のデータベースに男のDNAと一致する人物の記録はないという。
この作戦では事件の首謀者とされるベルギー人、アブデルアミド・アバウド容疑者と、同容疑者の親族の女が死亡した。仏TF1テレビは、サンドニの急襲現場でこの女が警察部隊員らと押し問答する声の入ったビデオを公開した。
パリ検察の報道担当者によると、急襲作戦で拘束された8人のうち7人は21日に釈放された。残る1人はアパートの家主で、警察が拘束期間を23日以降まで延長した。
仏軍は同時テロを受け、ISISが「首都」と称するシリア北部ラッカでの空爆を強化している。オランド大統領はさらに、原子力空母シャルル・ドゴールが出撃すると発表。ルドリアン国防相は22日、空母が23日に臨戦態勢に入るとの見通しを示した。
仏当局者らによると、同国では事件後にオランド大統領がISISとの「戦争状態」を宣言したことを受け、軍への入隊志願者が急増しているという。