米仏首脳会談、対ISISの軍事作戦強化で一致
ワシントン(CNN) フランスのオランド大統領とオバマ米大統領が24日、米ホワイトハウスで会談し、シリアとイラクでの過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対する軍事作戦の強化を約束した。
今回の会談は、パリで起きた同時テロ事件を受けて対テロ戦争が新たな段階に入り、米国とフランスの関係がシフトしたことを物語る。
会談後の共同記者会見は1時間に及び、オバマ大統領は異例の感情的な表現でフランスに対する個人的な思いを吐露。「我々はあなた方フランス人の精神と文化とジョワ・ド・ビーブル(生きる喜び)を愛する」と語り、ホワイトハウスの公邸にはパリのリュクサンブール公園で妻のミシェルさんとキスした写真が飾ってあるとも打ち明けた。
パリの同時テロについては「あの晩の悲劇に、私たちの胸も張り裂けた」と述べ、フランス語で「私たちは皆フランス人です」と語りかけた。
シリアでの軍事作戦を巡っては、主にアサド政権の支援を目的とするロシアと欧米諸国との連携強化について、米国とフランスの間には隔たりが残る。それでも会談ではISISに対する空爆を強化し、標的を拡大することで合意した。
オランド大統領はISISに対する攻撃の強化を目指し、米国のほかに英国、ロシア、ドイツ、中国の首脳との会談を予定している。