クリーンエネルギー開発促進へ、ビル・ゲイツ氏が基金創設
「そうしたエネルギーへの突破口は民間企業が開くだろう。だがその基礎となる研究への資金提供は政府にしかできない」とも強調した。
同基金では、クリーンエネルギーの大規模生産につながる有望なプロジェクトに多額を出資。発電および電力の貯蔵、輸送、産業利用、農業、エネルギー効率を高めるプロジェクトの5分野について重点的な支援を行う。
例えば「フロー電池」など、現在の電池技術よりも有望な新しい電池の研究はもっと推進する必要があるとゲイツ氏は指摘。世界の気温の上昇を2度以内に抑えることで地球温暖化を防止しながら、新しいクリーンエネルギー技術の開発促進を目指すとした。
化石燃料への依存度を減らせば、世界経済にも多大な恩恵をもたらすと同氏は述べ、「さらに数百万人の貧困からの脱出や自給自足を支援でき、エネルギー価格の安定化にもつながる」と説いている。