「テロの証拠なし」、エジプトが中間報告 ロシア機墜落
カイロ(CNN) 10月にシナイ半島で起きたロシア旅客機の墜落を調べているエジプトの調査チームは14日、原因がテロだったことを示す証拠はみられないとする中間報告を発表した。
エジプト民間航空省の声明によると、チームの責任者は「不正な妨害行為やテロ行為」を示す証拠は今のところ見つかっていないと述べた。
同国当局は当初から一貫して、テロとの関連を否定してきた。
一方でロシアの治安当局者らは、同機が飛行中に爆破されたとの見方を示す。ロシアも当初はテロの可能性を否定したが、11月に立場を翻し、機内でTNT火薬1キロ相当の手製爆弾が爆発したと断定した。
墜落をめぐっては過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を発表。ISISは先月、炭酸飲料の缶に起爆装置やスイッチを取り付けたとみられる画像を公開し、これをロシア機の爆破に使ったと主張した。