凶悪犯罪に問われた未成年、成人として起訴も 印で法改正
ニューデリー(CNN) インド議会は22日、強姦や殺人などの凶悪犯罪に問われた未成年者を成人として裁くことを可能にする法改正案を承認した。
インドの少年法では現在、18歳未満の少年に科される収監期間が最長で3年とされている。今回の改正では、16~18歳の容疑者を成人と同様に起訴することが可能になる。
首都ニューデリーで2012年に起きたバス車内での集団強姦(ごうかん)事件では、加害者グループの1人が犯行当時18歳になっていなかったとの理由から、3年間の収監を経て釈放されたばかり。この扱いに対し、少年法の見直しを求める声が高まっていた。
法改正により、少年裁判所は本人の精神的成熟度に関する専門家の意見に基づき、成人として裁くかどうかを判断することになる。
改正案は上院での承認によって議会での手続きが完了し、今後さらに大統領の署名を経て正式に成立する見通しだ。